Saturday, January 2, 2016

家のモノを処分する気になった理由

会社やビジネスと関係ない個人的な話です。

年末は結局深夜まで仕事していて、年が明けてから家のものを整理しています。

家のものを整理するという作業、いざやり始めると結構時間がとられてしまうもので、それがゆえまとまった時間を予めとっておかないと手がつけられないものだと思います。私も前回整理できたのはいつだったか、記憶にもないような体たらくです。

人様からいただいたものはなかなか手放せずにいたのですが、今回はそういったものも、使っていないものはどんどん処分していっています。幸い昨今はデジタルの世界でいろいろ保管しやすくなっていますので、処分するものは写真をとったりスキャンしたりしています。

なぜそう思うようになったのか、まずあたりまえのことですが、

  • モノが多いと掃除しにくい
  • モノが多いと移動しにくい
  • 香港は家賃が高いため、モノを持つことにかかるコストが高い
  • モノは永続的に増やせない

ということがあります。

もともとあまりモノをもっていなかったため、ずっと昔からなんとなくとっておけたものがあったのですが、そういうものも増えていくわけで、物理的に整理する時期に差し掛かっていました。

それから、比較的最近思うようになったのは、

  • 人生や人の気持ちは意外と儚い

ということです。

こちらは絶対的な真理であるというよりも、単に過去の自分と比べて自然とそう思うようになったというだけです。ここ数年の間に身近な人が亡くなったり、人の気持ちが遷ろぐ様子を目のあたりにする機会があったりで、自分がどんなにモノにこだわってもどうにもならないことの方が大きいと感じるようになりました。それならばモノは処分してしまって、身軽になって、その分今関わっている人たちともっと深く関わったり、もっと人と出会える機会を作ったほうがよいのではないかと。少し論理が飛躍しているかもしれませんが、世によくある断捨離のススメ本などはそういうことを丁寧に説明してたりするのではと想像します。

Wednesday, June 17, 2015

台北に行ってきました

お客様との打ち合わせで台北に行ってきまいた。

お客様の台湾でのビジネスが思いの外速く成長しているとのことで、既に本社で導入されているOdooを台湾にも横展開しようというテーマでした。特に生産管理・在庫管理の分野にて、Excelでの管理を脱却し、オペレーション精度・効率を向上させることを目指しています。弊社でもしっかりサポートしていきたいと思います。

台湾は食べ物も美味しく、人も親切で、行く度に日本人には居心地がよい場所だなあと思います。香港から近くて行きやすいので、もっと仕事をつくってちょくちょく訪問したいものです(先日のエントリの後で矛盾するような話ではありますが。苦笑)。

Tuesday, June 9, 2015

直接会って打ち合わせをする必要性とそのコスト

弊社は香港からOdooのサービスを提供していますが、実は香港のお客様は全体の3割ほどで、あとは遠隔地のお客様です。日本にお客様がいらっしゃるのはもちろん、遠くはドイツ、アメリカにもいらっしゃいます。

遠隔地のお客様とは、メール、電話、Skype、Googleハングアウト等のツールを使ってコミュニケーションをとりますが、大体の場合直接会って話をしなくても問題ありません。移動にかかるコスト(交通費+時間)を考えると、直接会っての打ち合わせは極力避け、必要な場合だけ直接お会いしたいというのが基本スタンスです。

どういう場合に直接会うべきなのか、次のように考えます。

  1. お客様のことをよく知らなくて(初対面など)、且つお客様が近くにいらっしゃる(移動のコストが小さい)場合
  2. お客様側の関係者が複数いらっしゃり、一人の方と話しても話がまとまらない場合

1は、こちらからも積極的にお会いしたいと思うケースです。ERP導入は定型的なサービスメニューをこなせばうまくいくというものでもなく、お客様と我々で密にコミュニケーションをとりつつ丁寧に課題解決していくということが必要です。ですのでまだお互い面識がない状態であれば、ビジネスの条件等を話す以前に、やはり人として信頼してやっていけるかということを、お互い見定めたいところです。そういうレベルでのコミュニケーションを図る場合は、やはり画面越しではなく、もっと素の情報が直接伝わる状況を作るべきなのでしょう。

2は、打ち合わせの中で複数の関係者とインタラクティブに話をして議論をまとめていく必要があるケース(典型的には、要件定義を行う際に複数の部門関係者の話をつなぎ合わせないといけないケース)なのですが、このような場合では仮に全員参加でSkypeで繋がったとしても、視認性や声の通り具合の関係で、現状ではどうしてもコミュニケーションのロスが生じてしまいます。そのロスと移動のコストを天秤にかけて、移動のコストの方が小さいようであれば直接会いましょうということになります。

そういう状況はともすると発生しがちなのですが、少し勿体ないと感じます。現状やこれから実現したいことがある程度整理されていて、一度に複数関係者を巻き込まずに話ができるようになっていれば、Skype等で済ませられるので移動のコストも不要ですし、関係者間での議論が突発的に起こることもないため打ち合わせそのもののの時間(よってコスト)も減らせます。これらコストは結局お客様で負担していただくことになります。

コミュニケーションのコストを下げるのは簡単ではないですが、システムそのもののコストが下がる中で、相対的にコミュニケーション面での無駄が目につきやすくなっている状況もあり、もどかしく感じるところでもあります。

Thursday, August 28, 2014

マニュアルをいかに効率よく作成し、シェアするか

Odoo DIYクラウドサービスというのを始めていますが、DIY(自分でやってみる)というコンセプトであるからこそ、ある程度のドキュメントは必要だということで、操作マニュアルを準備しています。

主目的は当然ユーザの利便性を高めるということなので、資料がアクセスしやすい場所にあり、わかりやいものであることは必須なのですが、作成する側としても極力作業が効率よくできる必要があります。はじめウェブサイトにHTMLで直接更新していくことも考えましたが、作業効率およびメンテナンス性の観点から好ましくないと思い、結局次のようにすることにしました。


  1. パワポで資料作成・更新
  2. SlideShareにアップロード
  3. SlideShareのプレゼンテーションをウェブサイトに組込


ウェブサイト上ではこんな感じで表示しています。

他にもっと効率よいやり方もあるかもしれませんが、当面この方法で作業を進めていきます。


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因みにこういうスタイルで資料作成して広く共有するというのは、一昔前であればやる術も限られていましたし、やる必要性もあまりなかった気がしますが、今はオープンソースのERPでクラウド事業を行う以上、どんどん情報発信していくことの必要性/必然性を感じます。システムそのものだけでなく、事業活動の様々な面で積極的によい仕組みを作っていきたいですね。

Saturday, August 16, 2014

Odooでちょっと物足りないと感じる点

Odooのパートナーとしてサービス展開する身でありながら、今後の改善への期待も込めて敢えてシステムとして物足りない感じる点を書きますと、DB内でトランザクションが保持している情報が他の有名どころのERPに比べると少ないのではないかと思います。

例えば、私が経験のあるSAPやQADといったERPシステムだと、請求書ドキュメントレベルのトランザクションレコードで為替レートを保持していますが、Odoo V7だと保持しておらず、取引通貨の金額のみ保持されます。(一方、請求書の検証(転記)で生成される会計仕訳では、基本通貨額とともに取引通貨および取引通貨額が保持されます)

リレーションの正規化を突き詰めた結果そういうデザインになっているものと理解していますが、Odooの機能開発する際に若干面倒なのは、メインのトランザクションオブジェクトから情報が拾えないために他のトランザクションもしくはマスタオブジェクトから情報を拾ってこなければならないケースが結構あることです。最近請求書明細一覧機能というものを作りましたが、請求書そのものに為替レートを保持していないので、レートマスタに対して通貨と請求日でクエリかけた上で為替レートを取得し、基本通貨額に換算するというロジックを組み込む必要がありました。プログラマにとっては難しいことではないですが、ちょっと面倒ですし、一覧表示画面を作るようなことに関しては、願わくばコードを書けない人であっても「リレーションさえわかっていれば大体の表示機能が作れる」というところまでできているとよいなと感じた次第です。

また、もう一つポイントとして、基本的に「残高」を保持するテーブルがないという点に不便さを感じます。例えば、V7では在庫残高や勘定残高がテーブル項目としては保持されておらず、手持在庫数量・金額を出すにも過去トランザクションからの積み上げ計算が必要です。これらの点は、在庫見通しや、入金/支払予定一覧機能を作成していて面倒に感じました。


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Odooは非常に拡張性が高いプラットフォームであるが故に、トランザクションや残高のデータ保持に物足りなさを感じてしまうということでした。

ただ、これらの点は今後リリースされていくバージョンで徐々に改善されていくものと考えています。もうすぐリリースされるV8では、CMS機能の追加に見られるように、どちらかというと、既存機能の深堀りよりも新領域への拡張といった趣が強いです。V9からは既存機能にへの改善が施される(V9では会計およびMRP)ようですので、ERPとしてのコアな部分がより強化されることを期待しています。

Sunday, January 12, 2014

ドイツで中国に浸かる

しばらくこちらに更新していませんでした。

ご縁あり、12月半ばからプロジェクトでドイツのドゥッセルドルフに滞在しています。ブログタイトルに反しヨーロッパです。今月末に香港に戻る予定ですが、プロジェクトの状況次第でもあるので、どうなることやら。

このプロジェクト、お客様は某中国企業でして、当地企業の買収によりシステムをSAPからOpenERPに載せ替えるというもの。OpenERPの標準機能はあまり使用せず、ほとんどの業務機能が追加開発という特殊なプロジェクトなのですが、その開発をOS Consulting Groupで一手に引き受けており、今回主にデータ移行のサポートおよび上海の開発チームとの連携要員として私も当地に赴いた次第です。

中国企業の台頭、OpenERPの大企業での採用等、ある意味世界のトレンドを示す一例のような背景のもとでの仕事なのですが、まあ現場で作業する分にはそんな文脈もさして関係なく、いつもどおり地味に苦しみながら日々乗り切っているような状況です。

不思議な縁を感じるのが、この買収先のドイツ企業、私が9年ほど前に日本現地法人のSAP導入で携わったグローバル企業の関連会社でして、そのグローバル企業にはSAPへの移行とSAPからの移行と、両方に全く違う立場で携わることになりました。だからと言って何ということもないのですが、9年前も結構苦労しましたので、個人的には多少なりとも感慨深いところがあるのです。

さてこのプロジェクト、私にとり一つチャレンジングでもあるのが言葉の問題。これまで日本語がメインもしくは英語がメインの環境でのプロジェクト経験はありましたが、半分以上中国語(残り英語)の環境でのプロジェクトは実は初めてです。文化的な背景からか、一般的なプロジェクト管理の手法とは全く異なるやり方が浸透しているような状況もあり、それなりに中国語でコミュニケーション取らなければ成果が出せないので、拙い中国語を駆使しつつ何とか先に進んでいます。自己評価でしかありませんが、書くのはそこそこ上達しましたよ。決してやりやすい環境ではありませんが、自分の適応力を高める上ではよい機会であり、将来どこかで線が繋がるための点を打っているのだと思います。

あと2週間ほどですが、しっかり成果残して帰りたいと思います。あと、ほとんど外出歩けていないので、少しは観光したいなあ。

ゴミだらけの元旦の路上。普段小ぎれいなドイツにしては意外だったが、1月1日はこういうものなのだそうな。

Monday, August 12, 2013

またオフィス移転しました

OpenERPサービスウェブサイトの方で先にアナウンスしましたが、こちらでも。

弊社のOpenERP事業でOS Consulting Group Limited(OSCG社)と協業することになり、これに伴い6月に借りたばかりのKwai Chungのオフィスを引き払い、OSCG社のオフィス(Kwun Tong)に引っ越してきました。



賃貸契約は1年間解約できない縛りがあるのですが、大家さんと交渉の末、家賃3ヶ月分のペナルティ支払いで落ち着きました。まだ変化の多い事業環境ゆえいつまでいるかわからないと思いつつ借りたオフィスでしたが、こんなに早く引き払うことになるとは思ってもいませんでした。ただ、この協業は大きな可能性を秘めており、今回の引越によるロスを補って余りあるシナジー効果が生み出せるものと信じております。

さようなら、Kwai Chungオフィス。
こんにちは、Kwun Tongオフィス。


新オフィスのアドレスはこちら:
Rm 2002, Tamson Plaza,
161 Wai Yip Street, Kwun Tong, Kowloon

あいにくの天気ですが、見晴らしはよいです。


お気軽にお立ち寄りください~